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【大山祇神社】(大沢新田)
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新田集落の上、細い石段を登って道を横切ると神社がある。
山の神、大山祇命を祀った大山祇神社だ。山の神は、春になれば山を降りて田の神となり、収穫を終えると再び山に戻る、という農耕の神である。
本殿は、一間社流造のこけら葺で「天保6年の造営」(大正8 年発行、旧『南佐久郡志』)。今は覆屋で保護されている。社殿に向かって左に小さい祠が2基鎮座している。神社の例祭は秋、本郷と同じ日に行っている。
今も幟が新田地区内に4本立てられ、太鼓もバス停脇に置かれている。元日の朝、昔は年始廻りを個々で行っていたが、戦後しばらくしてから、新田区でまとまって年賀の式を行うようになった。その場所が大山祇神社で、今も続いている。昭和40年代、農協の元旦貯金は、職員がここまでお金を集めに来たという。