日時: | 5月2日〜5日 | 午前10時〜午後4時 | |
8月13日〜16日 | 午前10時〜午後4時 | ||
※年により日にちがずれることがあります。 |
なお、公開日以外で、校舎内の見学を希望される方は事前に佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所[電話 0267(63)5321]へご連絡ください。大沢地区文化財保存会員がご案内します。
もちろん新しい大沢も紹介してゆきます。
私達が今見ている大沢の風景は、昔からあったものではないでしょう。 私達の祖先が大沢に住むようになってから、人々は暮らしに合わせ、大沢の山野に手を加えて少しずつ変えてきました。風雨をしのぐ程度の家からより堅牢な家へ、生命の糧である田畑の確保、道水路の整備等々、人々の営みは川の流れのごとく続いてきました。
人々の暮らしは一様ではありませんでした。どんな時代でも喜怒哀楽はつきものでした。そんな中で、祈り、楽しみ、学びの場所も生まれました。
そして今、これまで経験したことのない大きな変化が大沢地区でも始まっています。高速道の建設です。山を削り土を盛る。祖先以来の、ふるさと大沢の風景が一変する出来事です。 人々の暮らし方も、時代の変遷とともに少しずつ変わってきました。ただ、根っこにあるのは農業で、人々は生きるために、くる日もくる日も野良で働いてきました。そんな有 史以来の農業社会に変化が現れ始めたのは、そんなに昔のことではありません。昭和30年代のことです。農業という地域にあった仕事場は、工場や会社へと変わりました。地域で楽しんでいた行事や祭りも徐々に縁遠くなりました。
今日、私達の暮らしは、たくさんの物や情報があふれる中で、新しいものを取り入れ、豊かになってきているように見えますが、反面、昔から営々と築かれてきた地域文化や絆が薄れ、どこも似たような世界が広がってきているようにも見えます。
もう一度、私達自身が暮らしている最も身近な地域を見直して、私達の地域にしかない固有の生活文化「ふるさと大沢」を、お年寄りから若い人へと途切れることなく伝承していこうではありませんか。